わっふるぶろぐ

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本音で語るべきか?

あなたは本音をよく言うだろうか。世間は、隠し事をするのは悪く、オープンな人になることを良しとする。よい人生の秘訣として「できるだけ本来のあなたのままで正直であれ」というアドバイスをよく聞く。しかし、本音はさらけ出さない方がいい。理由は三つある。

一つ目、私たちは自分のことをよく知らない。感情というのは曖昧で、気まぐれにやって来ては勝手に去って行く小鳥のようなものだ。冷静になったとき、なぜ自分はあんなこと言ったのだろうと不思議に思ったことはないだろうか。10秒前までのあなたの本音は、今のあなたが思っていないことかもしれない。

二つ目、心理的な境界線がなくなる。他人との境界線を持たないということは、「自分をいいように利用してください」と言っているようなものだ。コンピュータネットワークの世界には、外部から攻撃されないように通信相手を選別するファイアウォールというものが存在する。あなたも心のファイアウォールを設置すべきだ。

三つ目、あなたの本音は滑稽に見える。政治家や芸能人が大衆の前で本音をさらけ出し、散々な目に遭っているのを見たことがあるだろう。たしかに、これは10年ほど前までは他人事だったかもしれない。しかし今はどうだろう。ツイッターフェイスブックなどのSNSでは「本音と建前」という日本人の美学などもはや忘れ去られ、本音をさらけ出す社交場と化している。あなたはこの危険区域に近づくべきではない。

結論。自分の中に「第二の人格」を創ろう第二次世界大戦の英雄で、のちに大統領にもなったアイゼンハワーは、「意識的に外の世界に向けた人格を作り上げていた」という。他人があなたの第二の人格に期待するのは、約束を守ること、常識を知っていること、相応しい態度で接することだけである。