塾講師のバイトを始めて早2年。生徒にそんな事をよく聞かれる。
「そりゃあ、楽しい事がいっぱいあるところだよ。友達がいて、部活があって、文化祭とか体育祭とか楽しい行事がたくさんあるよ。でも勉強もちゃんとやってね。」
そんなテンプレのような事を言ってその場をしのいだ。だが、改めて自分が高校生の頃を思い出してみると、衝撃の事実に気づいた。
机を並べて友達とお昼ご飯を食べた。みんながパズドラをやっていた。体育祭をばっくれた。放課後は部活を頑張った。
高校でやった事など数えたらきりがないだろう。
だがしかし!
皆さんも思い出してほしい。高校の時、一番やっていた事。高校にいる間ずっとやっていた事。
そう…授業である。
高校は全ての生徒がほとんどの時間、授業をして過ごしているのだ。一限のプールに絶望し、昼食後の五限では熟睡し、現代文では隠れてマンガを読んでいた。登校して間もなく授業、少し休んで授業、飯食ったらまた授業、そして帰る。その繰り返し。文化祭や体育祭は印象に残りやすいだけで90%以上の時間は皆授業をしているのだ。学園ドラマは1時間のうち50分は授業を見せるべきだ。思い出を美化するな。入学式、新入生歓迎会、部活勧誘合戦、文化祭、体育祭、修学旅行、大学受験、卒業式。そんなもの存在しないも同然だ。友情、部活、そして恋愛、どれも授業に比べたらカス以下だ。
今度また塾の生徒に同じ質問をされたら、自信を持ってこう答える。
高校は授業をするところだ。
それでは👋