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『CODE』第6章 電信とリレー

第6章の冒頭は、モールスコードの生みの親であり、画家でもあるサミュエル・モールスの生い立ちが書かれていました。モールスは幅広い経歴の持ち主ですが、ここでは彼の発明である電信リレーを紹介します。モールスについて詳しく知りたい方はWikipediaでご確認ください。

 

サミュエル・モールス - Wikipedia

 

また、モールスコードについては第1章で詳しく解説したので、よかったらご通読ください。

 

waffle202.hatenablog.com

 

電信のアイデア1800年代初期からあり、他の発明家たちもこの問題に取り組んでいました。ただ、今まで使ってきた電球は使えません。実用的な電球の発明は1879年までなかったのです。代わりにモールスは電磁気という現象に頼ることにしました。

鉄の棒に電線を数百回巻き付け、スイッチをオンにして導線に電流を流すと鉄の棒は磁石になります。スイッチをオフにすると磁石の能力を失います。

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これで電信の基礎は完成しました。あと必要なのは、電文を送りやすいスイッチと、それを受け取る受信機です。

電文の送信には↓の電信キーが使われました。

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電信キー

 使い方は、キーを短い時間押し下げるとモールスコードのドットになり、少し長く押し下げるとモールスコードのダッシュになります。

電文の受信には↓のサウンダが使われました。

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サウンダ

サウンダの仕組みは、電信キーが押されるとサウンダの電磁気が可動棒を引き下げ「カタッ」と音を立て、キーが放されると棒が元の位置に戻り「コトッ」と音を立てます。素早い「カタコト」はドット、遅い「カタッコト」はダッシュになります。

これで全ての準備が整いました!モールスが設計した一方向電信システムがこちらです。

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 双方向通信には、単にこれをもう一組用意するだけです。

 

しかし、第5章でも言ったように、電信の大きな問題は長い電線の抵抗です。モールスは、リレー(リピータ、継電器)と呼ばれる中継システムを採用することでこれを解決しました。

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リレー

リレーは、入ってくる電流によって電磁石を動かし、金属製のレバーを引き下げ、出て行く電線に電池をつなげてスイッチの一部として使います。こうして、弱い入力電流が増幅されて強い出力電流になっていきます。基本情報の勉強をしてた時に物理層のLAN間接続装置と習いましたが、こんな仕組みで信号を増幅してたなんて、初めて知りました!

さて、以上のことから電信キー、リレー、サウンダは次のように接続されます。

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リレーの素晴らしいところは、人の手によってではなく電流によって作動することです。実は、この装置を使うとコンピュータの大部分を作ることさえ可能なんです!

 

コンピュータを作る前に、第7章では僕たちが普段から使っているアラビア数字の話をします。

 

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