わっふるぶろぐ

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計画力ではなく修正力

私がまだ高校生だった頃、よい人生には完璧な人生設計を立て、最高の初期条件(一番いい大学へ入学)が必要だと考えていた。初期に設計した計画というのは大抵思い通りにならないというのに。

私たちは、計画を立て、それが必ず成功することを期待してしまう。現状を十分に把握し、成功へ導く完璧な初期条件を必死に検討する。しかし、現実は様々な要因が複雑に絡んでいて、その全てを理解し、予測することは不可能である。不測の事態が起こらない保証などない。

国家プロジェクトである第五世代コンピュータは、多くの専門家による国際会議を何度も重ね、570億円を費やした結果、大失敗に終わった。また、2020年東京オリンピックでは、国立競技場の建設費は当初より大幅に増え、新型コロナウイルスの影響により延期が決定した。

完璧な計画は存在しない。それでも私たちは入念に準備をして、最高のスタートを切ることが必要だと考えてしまう。そして、その計画が失敗すると自分を叱責し、ストレスを抱える。

では、自分が立てた計画をどう捉えるべきか。まず、初期の計画通りの展開など滅多にないことを理解する。計画通りにならなかったのは、あなたが悪いわけではないことがほとんどだ。そして、一番大事なことは、不測の事態が起こる度に計画を修正していくことだ。あなたが鍛えるべきは、完璧な計画を立てる能力ではなく、状況に応じて修正する能力なのだ。