わっふるぶろぐ

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「怒り」との付き合い方

あなたは普段、よく怒るのだろうか。また、怒りをどのように捉えているのだろうか。

怒りについては様々な説明の仕方があるが、簡単に言うと、「危険にさらされた」という認識に起因して生じる感情である。「危険にさらされた」というのは、身体的なことに限らず、自尊心や名誉などの無形のことがらまで含まれる。また、その怒りの矛先も、無形なものである場合もある。あなたも、処理の遅いコンピュータ、長い待ち時間、矛盾している現実、真冬の寒さなどに憤りを覚えたことはないだろうか。

私は以前、人が目指すべき目標の一つに「アタラクシア」というものがあると言った。

 

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平静な心を保ち続けるためには、アタラクシアの大敵であり、特に厄介な感情である「怒り」との付き合い方を知らなくてはいけない。私が気をつけていることは、主に二つある。

一つ目、ストレスを避けるアメリカの心理学者、ドルフ・ツィルマンは次のような実験を行った。まず、実験の助手Aが被験者を悪意に満ちた言葉(憎まれ口)で挑発する。次に被験者を二つのグループに分け、片方には楽しい映画を、もう片方には不快な気分になる映画を見せる。その後被験者に、先ほど憎まれ口をきいた助手に仕返しをするチャンスを与える。助手の採用/不採用を検討する際の参考にするという名目で助手の評価を求める。すると、仕返しの辛辣度は、被験者が直前に見た映画の内容と明らかな関連を示し、不快な気分になる映画を見せられた被験者のほうが助手に対して怒りの度合いが強く、辛辣な評価となった。つまり、ストレスは人を怒りっぽくする。たとえば、普段はやさしい父親でも、仕事でくたくたに疲れて帰宅したときには子供が騒いだり散らかした程度でも頭に血がのぼってしまう。

二つ目、愚痴を言わない。あなたも、大切な友人に愚痴を言って、怒りを鎮めようとしたことがあるだろう。しかしその場合、二つの問題がある。一つは、愚痴に怒りを鎮める効果はなく、むしろ怒りをさらに増大させる。今度、女子中高生の会話をよく聞いてみるといい。そのほとんどが誰かの愚痴であり、話している本人は、常に憤りを感じているように見える。そしてもう一つは、愚痴をぶつけている相手を傷つける。あなたは友人の愚痴を聞いて、気分がよくなったことがあるだろうか。共感をしてほしい気持ちはわからなくないが、それでも、愚痴というものは誰も得をしないことを知っておくべきだ。